2020年2~3月 クラウドファンディングを実施しました
一般社団法人日本意思決定支援ネットワークは、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、2020年2月16日から3月31日の期間中、英国式意思決定支援ツール「トーキングマット」(日本語版)を国内に普及するためのプロジェクトを開始する運びとなりました。
「自分に障害があっても……、認知症になっても……、誰かに決められるのではなく、私らしい意思決定に基づいて、自分の望む人生を歩んでいきたい。」
そのような思いを自由に語ることが難しい社会の中で私たちは生きています。
SDM-Japanは、障害のあるなしにかかわらず、誰もが自信と誇りをもって、自分の思いを述べ、心からの希望に基づいて意思決定することができる社会を目指しています。
ご本人の立場に立った支援をするために、私たちが焦点を当てたツールが、
「トーキングマット」です。
意思決定支援では、ご本人の「好き」「嫌い」を知ろうとする姿勢がとても重要です。トーキングマットは、カードのやりとりを通じて、意思決定の背景にあるこころの動きを見える化することが可能になります。
子ども・高齢者、認知症の人、障害のある人などを支援している現場の方々が、ご本人の意思決定を支えるための基本的姿勢を学ぶ機会は少しずつ増えてきています。しかし、多くの方は「どのように現場で意思決定支援すればよいのか」ということや、「実践するためのツールが十分にない」ことを課題と感じておられるようです。そういった方々にまず使ってみていただきたいのが、このトーキングマットです。
トーキングマット(Talking Mats™)は、1998年に、スコットランドのスターリング大学研究者が開発したコミュニケーション支援ツールです。主にソーシャルワーカーやアドボケイト、SLT(言語聴覚士)などの専門職が、認知症の人、学習障害・知的障害のある人、その他記憶保持やコミュニケーション等に支障がある方に対する支援策として活用されています。WHO(世界保健機関)のICF(国際機能生活分類)モデルにしたがって、自宅での過ごし方、外出先の過ごし方、セルフケア、仕事、お金の使い方、医療に関することなど様々なテーマが設けられています。
ちょっと難しそうに見えますが、次の7つのルールを踏まえていれば、あとはあなたの工夫次第で自由に使ってOKです。
▼トーキングマットの使い方:ポイント7つ
➀イントロダクション(紹介)
今回のセッションを行う目的を説明します。
②トップスケールの説明
指標を設定します。ご本人のどのような気持ちを発見したいかによって、設定される指標は異なります(例えば、「好き・・・嫌い」と「やりたい・・・やりたくない」とでは、同じカードでも置かれる場所が異なるかもしれません。)
③カードを手渡す
マットを本人の正面に置き、本人自身の空間を作りましょう。
一つ一つオプションシンボル(選択肢カード)を手渡していきます。
④気持ちの表出を促すためのオープン・クエスチョン
カードを渡す際に「~はどうですか?」と伝えるようにし、できるだけクローズドな(Yes/No)質問を控えます。さらに、置かれたカードから本人の価値観の傾向を探るために「誰と」「どんなときに」といった具体性のある質問も行います。
⑤ブランク(空白)カードの活用
他においてみたいカードがあるかを確認し、希望があれば付せんなどで新しい選択肢を作ります。
⑥結果の確認と変更
聞き手が本人の伝えたいことを理解できているかを確認します。必要に応じて、一旦置いたカードの位置を変えることもできると促します。
⑦記録と行動計画
置かれたカードの一部を実行に移すかどうかの検討を行います。さらに選択肢カードのうちの1つをテーマにして、さらに掘り下げていくという方法もあります。
クラウドファウンディングのページはこちら↓
揺れるこころを見える化する「トーキングマット」を広めたい!
※以下は「READYFOR」に掲載された記事です。
2020年03月14日 18:41
会話を広げ本人の思いを見える化するトーキングマット
認知症のあるキクさんと、キクさんの後見人でありSDM-Japanメンバーの本間が、トーキングマットで家の中での楽しみ探しをしてみました。キクさんは80代、認知症を発症してから4年ほど経過。長谷川式認知症スケール(HDS-R)では4点と、急激な認知症の進行が見られています。最近は特に意欲の減退があり …続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/126765
2020年03月13日 17:00
☆石原哲郎医師特別寄稿 -認知症の人とのトーキングマットー
今回は、トーキングマットを認知症の人との診察の場面で日常的に使っていらっしゃる、みはるの杜診療所(仙台市)院長の石原哲郎先生に寄稿いただきました!
トーキングマットがどのように開発されているのか、そして医療の場面、認知症の人のケアの場面でどのように使われているのか、ぜひ寄稿文をご覧ください。 …続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/126595
2020年03月10日 13:09
開発国以外でのトーキングマットの活用
2019年8月に、ニュージーランドにおいて、現地のトレーナーであるサリーさんのご好意により、SDM-Japanメンバーのみを対象としたトーキングマット基礎研修が開催されました。ニュージーランドの基礎研修を通して学んだ、開発国以外でのトーキングマットの活用状況について報告します。 …続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/126308
2020年03月08日 10:00
志村雅人さんとのセッションから考えるトーキングマットの意味
自閉症のある人の意思決定支援 -自宅生活について-
自閉症のある志村雅人さん(通称「まーちゃん」)と、SDM-Japan副代表の水島が、まーちゃんの自宅生活における経験等を伺うためにトーキングマットを行いました。…続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/126063
2020年03月21日 17:00
スコットランド元法務副大臣から日本の皆様へのメッセージ
本クラウドファンディングの発起人の1人で、SDM-Japan副代表を務めております水島俊彦と申します。今回は、トーキングマット社と長年親交のあるスコットランド元法務副大臣(大英帝国勲章4等勲爵士)のサー・リチャード・シンプソン博士をご紹介いたします。…続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/127460
2020年03月19日 14:24
人生の核を見つけるトーキングマット—子ども若者支援への活用—
今回は、トーキングマットを若者支援に活用している例を紹介したいと思います。
不登校ひきこもり発達障害などの子ども若者支援活動を行う 一般社団法人いのちと暮らしのつながり研究所「かたつむり学舎」では、若者が「自分らしい暮らし」や「自分がしたい仕事」を創っていくための支援にトーキングマットを活用しています。…続きはこちらから↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/127276
2020年03月27日 23:33
終了まであと4日 ご購入者からのコメントを紹介します!
お陰様でとても多くの方々に関心を持っていただき、購入をしていただくことが出来ました。その理由やトーキングマットに寄せる期待は様々だと思います。
ここでは、これまでご購入いただきました方から、コメントをいただきましたので、紹介させていただきます。…続きはこちら↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/128160
2020年03月26日 18:00
クラウドファンディング終了まであと5日 皆様への御礼とお願い
皆様の温かいご支援をいただき、現在のところ、支援金額は約200万円に達し、セカンドゴールの約半分まで到達しました。
また、本投稿時点で、103名の皆様にご支援をいただきました。
トーキングマットの国内上陸プロジェクトについては、…続きはこちら↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/127991
2020年03月23日 18:00
スウェーデンの教育現場でトーキングマットを実践中!
スウェーデンの特別支援学校教員サリネンれい子様からのご寄稿
先日のBrut.Japanの取材をきっかけに、スウェーデンの特別支援学校に勤めておられるサリネンれい子様とお知り合いになることができました。サリネン様はトーキングマットをスウェーデンの教育現場において長年使っていらっしゃるお方です。…続きはこちら↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/127595
2020年04月22日 17:30
カードの製作に向けてトーキングマット社と協議しました!
クラウドファンディングの成功を受けて、私たちは次の作業を進めています。そのひとつがカードの英語部分の取り扱いなのですが、日本語化についてはやはりひとつひとつ丁寧に見ていくとかなり時間がかかります。スケジュールが厳しいのですけど、できるだけ日本での使いやすさを念頭に置きながら取り組んでいます。
それとともに課題となっているのが、印刷などの工程です。先日はそれらのことなどを含めてトーキングマット本社と会議をしました。本社のロイズさん、ヘザーさんたちからは好意的かつ前向きな対応をいただくことが出来たのですが、その様子はREADYFORの新着ページに記載しています。↓
https://readyfor.jp/projects/talkingmats/announcements/130437
※以下のリンクを開くとFacebookのページに移動します。
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